小学生の睡眠不足と“不登校”の関係
最近、地域の児童クラブで指導をされているトレーナーの方と話す機会がありました。
その中で、とても印象的だったのが、「最近は、小学生でも睡眠不足から学校に行けなくなるケースが増えている」という話です。
以前であれば、
- ゲームのやりすぎ
- 夜更かし
で片付けられていた問題かもしれません。
しかし今は、単なる夜更かしではなく、“生活リズムそのもの”が崩れてしまうケースが増えているそうです。
深夜2時・3時に始まるゲームイベント
背景のひとつにあるのが、オンラインゲームの存在です。
最近の子どもたちは、スマホやタブレットを通じて、世界中の人と繋がりながらゲームをしています。
特に、海外のゲーム会社が運営しているゲームでは、大型イベントがアメリカやヨーロッパ時間で開催されることがあります。
すると、日本時間では深夜2時、3時。
- そのイベントに参加したい
- 友達と一緒にやりたい
そんな気持ちから、夜中まで起き続けてしまう子どもも少なくありません。
当然、翌朝は眠い。身体もだるい。集中力も落ちる。
その結果、「今日は学校を休みたい」が少しずつ増えていくんです。
最初は1日だったものが、2日、3日と続き、気づけば学校へ行きづらくなってしまう。
そんなケースもあるそうです。
“怠け”ではなく、生活リズムの崩れ
ここで大切なのは、この問題を単純に
- 子どもの怠け
- 親の甘やかし
として片付けないことだと思います。
当然、家庭内でしっかりルール付けしておけば問題ない!と言える場合もあるかもしれません。
ただ、今の子どもたちは、大人が子どもの頃にはなかった“24時間刺激が続く環境”の中で生活しています。
ゲームもSNSも、常に誰かと繋がれる時代。
しかもオンラインゲームは、「あと少しだけ」が止まりにくい設計になっています。
そして、脳が興奮状態のまま夜を迎えるため、睡眠の質も下がりやすくなります。
結果として、
- 寝ても疲れが取れない
- 朝起きられない
- 昼間に眠くなる
そうして、生活リズムが崩れていくのです。
睡眠不足は「眠い」だけでは終わらない
睡眠不足の影響は、単に眠くなるだけではありません。
- 集中力の低下
- 感情コントロールの乱れ
- やる気の低下
- イライラ
- メンタル不調
- 朝起きられない
こうした状態にも繋がっていきます。
そして、成長期の子どもは、私たち大人以上に睡眠の影響を受けやすい時期です。
脳も身体も発達途中だからこそ、“睡眠による回復・成長”が非常に重要になります。
今必要なのは「禁止」よりも“設計”
だからこそ、これから必要なのは、
「ゲームをやめなさい」
だけではなく、
- なぜ夜更かししてしまうのか
- なぜ寝られなくなるのか
- どうすれば生活リズムを整えられるのか
を、大人が理解していくことなのかもしれません。
睡眠は、気合いや根性でどうにかするものではありません。
“環境と習慣の設計”です。
そしてその視点は、大人だけでなく、これからの子どもたちにも必要な時代になってきていると感じます。