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「睡眠不足だった」勤務中に36回の居眠り。職場は社員の睡眠不足にどう気づく?

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「睡眠不足だった」勤務中に36回の居眠り。職場は社員の睡眠不足にどう気づく?

「睡眠不足だった」勤務中に36回の居眠り。職場は社員の睡眠不足にどう気づく?

2026/09/07

先日、睡眠に関するニュースを見ていて、気になる記事がありました。

宮城県白石市の50代職員が、勤務中に繰り返し居眠りをしていたとして、減給の懲戒処分を受けたというニュースです。

 

報道によると、2025年4月以降、自分の席でうとうとするなど計36回の居眠りが確認され、上司から注意を受けた後も続いていたとのこと。

本人は、その理由について「睡眠不足だった」と説明しています。

元の記事|tbc東北放送・TBS NEWS DIG

 

もちろん、勤務時間中に繰り返し居眠りをしていたことについては、本人の責任や職場としての対応を考える必要があります。

ただ、睡眠を専門にしている立場として、このニュースを見たときにもう一つ気になったことがあります。

 

それは、【ここまで問題として表面化する前に、睡眠不足に気づくことはできなかったのだろうか?】ということです。

 

睡眠不足は、「居眠り」だけに現れるわけではありません

今回のケースでは、「勤務中の居眠り」という非常に分かりやすい形で問題が表面化しました。

しかし、睡眠不足の影響は居眠りだけではありません。

 

例えば、

・日中に強い眠気を感じる
・集中力が続かない
・判断や反応が遅くなる
・疲労感が抜けない
・イライラしやすくなる

など、日中のさまざまな状態に影響することがあります。

 

もちろん、今回の職員にこうした状態があったと報道されているわけではありません。

ただ、職場で「居眠り」という分かりやすい問題が起きていなくても、睡眠不足を抱えながら仕事をしている人はいるかもしれないということです。

 

会社から「社員の睡眠」はほとんど見えない

・社員が何時に寝たのか。

・何時間眠ったのか。

・夜中に何度も目が覚めていないか。

・朝、疲れが取れているのか。

・日中にどれくらい眠気を感じているのか。

 

こうしたことは、普段仕事をしているだけでは、会社側からほとんど見えません。

多少眠くても疲れていても、出勤することはできます。

だからこそ、「出勤している=良い状態で働けている」とは限りません。

 

そして、居眠りやミス、体調不良など、何か分かりやすい問題として現れてから初めて、周囲が気づくケースもあると思います。

 

「睡眠は自己管理」で終わらせていいのでしょうか?

もちろん、自分の睡眠を整えることは一人ひとりが取り組むことです。

会社が社員の代わりに眠ることはできません。

 

一方で、「ちゃんと寝るのは本人の責任だから」と、すべてを自己管理の問題として終わらせることにも私は少し違和感があります。

そもそも自分自身が睡眠不足であることに気づいていない人もいます。

 

「これくらい眠いのは普通」

「仕事をしていたら疲れて当然」

 

と思っている人もいるかもしれません。

だからこそ会社側ができることは、社員の睡眠を管理することではなく、自分自身の睡眠状態に気づくキッカケをつくることではないでしょうか。

 

問題が起きる前に「睡眠を知る機会」を

例えば、

・社員向けの簡単な睡眠アンケートを実施して、会社全体の傾向を把握する。

・睡眠について学ぶ研修やセミナーを実施する。

・自分の睡眠時間や日中の眠気、疲労感などを振り返る機会をつくる。

こうした取り組みもできます。

 

大切なのは、「社員をちゃんと寝かせること」ではありません。

社員一人ひとりが、

「自分はちゃんと眠れているだろうか?」

「最近の疲れや眠気は、睡眠と関係していないだろうか?」

と考えられるキッカケをつくることです。

 

そして、必要な場合には医療機関への相談など、適切な支援に繋がることも大切です。

 

今回のニュースから、企業や自治体にも考えてほしいこと

今回のニュースを、「勤務中に36回居眠りをしていた職員が処分された」というだけで終わらせることもできます。

でも私は、もう一歩踏み込んで、「自分たちの職場では、社員の睡眠不足にいつ気づけるだろう?」と考えるキッカケにしてもいいのではないかと思います。

 

問題が大きくなってから対応することも大事です。

それだけではなく、問題になる前に自分自身の状態に気づける環境をつくることも大事です。

 

睡眠について学ぶ機会や自分の状態を振り返る機会が職場にあるだけでも、できることはあると思います。

 

私が目指したいこと

私は、社員の睡眠を会社が管理する社会にしたいわけではありません。

むしろ、その逆です。

 

一人ひとりが自分自身の睡眠やコンディションを知り、自分で考えて整えられるようになること。

そのためのキッカケを、企業や自治体、スポーツなど、様々な場所につくっていきたいと思っています。

 

「睡眠不足で問題が起きたから睡眠を考える」のではなく、何かが起きる前から睡眠について考える。

 

そんな職場が、少しずつ増えていけばと思います。

そして、増やしていけるように活動していきます。

 

睡眠は人生への投資です。

そして働く人にとっては、毎日の仕事で自分の力を発揮するための土台でもあります。

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