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「眠いだけ」で終わらせない。睡眠の問題が“命”に関わることもある

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「眠いだけ」で終わらせない。睡眠の問題が“命”に関わることもある

「眠いだけ」で終わらせない。睡眠の問題が“命”に関わることもある

2026/09/16

先日、睡眠に関するニュースを見ていて、改めて考えさせられる記事がありました。

 

東京地検が、運転中に睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響で仮睡状態となり、死亡事故を起こしたとして、34歳の男性を危険運転致死罪で在宅起訴したというニュースです。

詳細はこちらから

 

報道によると、男性は2025年3月ごろに睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAPによる治療を開始。

しかし、その後、自身の判断で通院や治療を中断していたとされています。

そして2026年4月、貨物自動車を運転中にSASの影響で仮睡状態となり、赤信号の交差点に進入。

横断歩道を渡っていた70代男性が亡くなったとされています。

 

もちろん、現在は起訴された段階であり、刑事責任についてここで判断するものではありません。

ただ、睡眠に関わる仕事をしている立場として、このニュースから改めて伝えたいことがあります。

 

それは、睡眠の問題は「ちょっと眠い」で終わるとは限らないということです。

 

「日中眠い」が当たり前になっていませんか?

仕事中に眠い

会議中にウトウトする

運転していると眠くなる

昼食後だから仕方ない

疲れているから仕方ない

 

そうやって、日中の眠気を「よくあること」として済ませている人も少なくないと思います。

もちろん、日中に眠気があるからといって、すべてが睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。

単純な睡眠不足など、眠気には様々な原因があります。

 

ただ、

「しっかり寝ているはずなのに眠い」

「日中の強い眠気が続いている」

「運転中にも眠気を感じる」

こうした状態まで「疲れているだけ」と決めつけないことは大切です。

 

場合によっては、その背景に睡眠の病気が隠れている可能性もあります。

 

睡眠時間だけでは分からないことがある

僕は普段から「睡眠時間を確保しましょう」と伝えることがあります。

ただ、睡眠は時間だけを見ればいいわけではありません。

 

例えば7時間、8時間ベッドに入っていても、睡眠中に呼吸が繰り返し止まるなどして睡眠が妨げられていれば、十分に休めていないことがあります。

だからこそ、「何時間寝たか」だけではなく、「眠った結果、日中どんな状態なのか」まで見ることが大切です。

 

朝起きても疲れている。

昼間に強い眠気がある。

集中力が続かない。

居眠りしてしまう。

 

こうした日中の状態も、自分の睡眠を考える一つの材料になります。

 

「知る」だけではなく、その先も大切

そして、今回のニュースでもう一つ考えさせられたことがあります。

 

報道によれば、男性はすでにSASと診断され、CPAP治療も開始していたという点です。

しかし、その後、自身の判断で通院・治療を中断していたとされています。

 

ここから感じるのは、「自分の睡眠状態を知ること」はゴールではないということです。

 

睡眠について学ぶ。

自分の状態に気づく。

必要なら医療機関を受診する。

治療が必要なのであれば適切に継続していく。

 

そこまで繋がって、初めて意味があります。

これは、僕が企業や個人などで睡眠について伝えるときにも、大切にしていることです。

 

睡眠研修を受けてもらうこと自体が、ゴールではありません。

アンケートで睡眠状態を可視化すること自体が、ゴールでもありません。

 

その結果、自分の睡眠について考え、必要な行動に繋げてもらうこと。

そして、僕たちのような睡眠の専門家が対応すべき範囲を超えているのであれば、医療に繋げる。

 

ここは、明確に分ける必要があります。

 

企業にとっても「睡眠」は安全管理の一つになり得る

特に、今回のように運転を伴う仕事では、睡眠の問題は本人の健康だけでは済まないことがあります。

ドライバーだけではありません。

 

機械を操作する仕事。

建設現場。

医療や介護。

人の安全に関わる仕事。

高い集中力や判断力が求められる仕事。

 

こうした現場では、「社員が眠れているか」という視点が、安全を考えるうえでも重要になる場合があります。

だからといって、会社が社員の睡眠を細かく管理すればいいという話ではありません。

まずは、

 

自分の睡眠状態を知る機会をつくる。

睡眠について正しく学ぶ。

強い眠気などがある場合に相談できる環境をつくる。

必要な場合には医療につなげる。

 

そうした仕組みを考えることも、企業ができる睡眠への取り組みの一つだと思います。

 

「眠いだけ」で終わらせないために

今回のニュースは、死亡事故という非常に重い事例です。

だから、この一件だけをもって「睡眠不足は危険」と単純化するつもりはありません。

 

ただ、日中の眠気を当たり前にしないこと。

これは改めて伝えたいと思います。

 

自分では「これくらい普通」と思っている眠気が、身体からのサインかもしれません。

そして、睡眠の問題は本人の健康だけでなく、仕事や周囲の人の安全にまで影響する場合があります。

 

だからこそ、

知る。
気づく。
そして、必要なら行動する。

 

睡眠について学ぶ意味は、「よく眠れるようになること」だけではありません。

自分自身や、場合によっては周囲の人を守ることにもつながります。

 

「眠いけど、まあ大丈夫だろう」

その眠気を、一度立ち止まって考えられる人を増やしていきたいと思います。

 

睡眠は人生への投資です。

そして時には、健康やパフォーマンスだけでなく、安全を守るために向き合うべきものでもあります。

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睡眠を妨げる不眠の原因に対処

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