睡眠不足・不眠症は「現代病」なのか?
2026/09/18
「睡眠不足や不眠症って、ある意味“現代病”ですよね」
昨日、ある経営者の方とお話ししている中で、そんな言葉が出てきました。
そのとき、「確かに、今の時代は眠れなくなる要素が多いよな」と改めて感じました。
もちろん、不眠そのものは現代になって突然生まれたものではありません。
昔から眠れずに悩む人はいました。
それでも現代には、睡眠を後回しにしやすかったり、眠りを妨げたりするものが、生活の中にたくさんあります。
24時間、何かができてしまう時代
少し前までなら、夜になればお店は閉まり、テレビ番組も終わり、できることは限られていました。
でも今は違います。
スマートフォン一つあれば、
SNSを見る。
動画を見る。
ゲームをする。
買い物をする。
仕事をする。
誰かと連絡を取る。
このように、ほぼ24時間何かができます。
つまり現代は、「眠らなくても時間を使えてしまう時代」とも言えます。
眠る以外の選択肢があまりにも多い。
「あと少しだけ」を繰り返しているうちに、睡眠時間が後ろへ追いやられてしまうこともあります。
仕事が終わっても、頭は仕事から離れない
時間の使い方が変わる一方、働き方も変わりました。
パソコンやスマートフォンがあれば、会社にいなくても仕事ができます。
もちろん、これ自体は凄く便利になりました。
しかし、便利になった反面、
帰宅してからメールを見る。
寝る直前まで仕事の連絡が来る。
翌日の仕事について考える。
そんなことも珍しくありません。
身体は家に帰っているのに、頭の中はまだ仕事中。
さらに、仕事だけではありません。
人間関係。
将来への不安。
お金。
家庭。
SNSから入ってくる大量の情報。
現代人の頭は、夜になってもなかなか「OFF」になりにくい環境にあります。
「時間が足りない」とき、睡眠が削られる
そして、もう一つ大きいと感じるのが、「時間が足りない」という感覚です。
仕事もしたい。
家族との時間も欲しい。
勉強もしたい。
趣味も楽しみたい。
SNSも見たい。
自分の時間も欲しい。
でも、1日は24時間しかありません。
そこで調整しやすいのが、睡眠なんです。
僕自身も過去に、仕事を掛け持ちしていた時期、1日2〜3時間程度しか眠らない生活をしていました。
「もっと時間が欲しい」
「寝る時間を削れば、その分できることが増える」
そう思っていたからです。
でも実際には、睡眠を削って起きている時間を増やしても、その時間を良い状態で過ごせなければ意味がありません。
だから今は、「何時間起きていられるか」ではなく、「起きている時間をどんな状態で過ごせるか」を見ることが大切だと考えています。
※こちらの記事でも、そのことについて触れております。
眠れない人と、眠らない人
ここは睡眠について考えるうえで、分けて考えたいところです。
「睡眠不足」と「不眠症」は同じではありません。
・やることが多くて睡眠時間を確保できない。
・ついスマートフォンを見続けて寝る時間が遅くなる。
こうした「眠れるけれど、睡眠時間を確保できていない状態」と、
・眠る時間を確保しているのに、なかなか眠れない。
・途中で何度も目が覚める。
・早朝に目が覚めて、その後眠れない。
・日中の生活にも支障が出ている。
といった不眠の問題は、分けて考える必要があります。
だから、「寝不足なんだから、早く寝ればいい」ですべてを解決できるわけではありません。不眠が続いている場合には、生活習慣だけでなく、適切な医療につながることも大切です。
現代だからこそ「睡眠を学ぶ」必要がある
僕はよく、「学校で睡眠について習ったことはありますか?」という話をします。
勉強の仕方。
社会人としてのマナー。
仕事のやり方。
食事や運動。
色々なことを学校で学んできたのに、毎日必ず行う「睡眠」については、意外と学ぶ機会がありません。
でも現代は、放っておいても自然に眠れる環境とは限りません。
スマートフォンもある。
夜でも明るい。
仕事の連絡も来る。
楽しいコンテンツも無限にある。
だからこそ、「眠くなったら寝ればいい」だけではなく、自分の睡眠を守るための知識が必要な時代になっているのではないでしょうか。
睡眠不足・不眠症は「現代病」なのか?
医学的に「現代病」という一つの病名があるわけではありませんし、不眠は昔から存在します。
だから、「不眠症=現代になって生まれた病気」というわけではありません。
ただ、
24時間動き続けられる社会。
いつでも情報に触れられる環境。
仕事とプライベートの境界の曖昧さ。
時間不足。
ストレス。
睡眠について学ぶ機会の少なさ。
こうした現代特有の環境を考えると、今の時代だからこそ、意識して睡眠を守る必要性は高まっていると私は感じています。
便利になったからこそ、眠る時間は自分で守らなければならない。
頑張れる環境があるからこそ、休むことも自分で選ばなければならない。
睡眠について学ぶことは、単に「よく眠るため」だけではありません。
便利で忙しい現代社会の中で、自分の健康や毎日のパフォーマンスを守るための一つのスキル。
そんな捉え方が、これからもっと広がってもいいのではないでしょうか。
睡眠は、人生への投資です。
だからこそ、現代を生きる私たちにとって、睡眠について知ることは、これまで以上に大切になっているのかもしれません。
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