睡眠ビジネスは「睡眠を売る」だけじゃない。異業種に広がる「睡眠×○○」の可能性
2026/10/04
【企業・社会×睡眠を考える5日間|DAY5】
この5日間、「企業や社会の中で、睡眠・休養の扱われ方がどう変わってきているのか」をテーマに、最近のニュースや企業事例を取り上げてきました。
DAY1では、オフィスという「場所」
DAY2では、知識を行動につなげる「行動変容」
DAY3では、企業が睡眠に取り組むための「仕組み」
DAY4では、社員だけではなく経営者自身も含めた「人」
そして最終日のDAY5では、会社の中からもう少し外へ視点を広げてみたいと思います。
最近、睡眠に関するニュースを毎日のように見ていて、僕自身かなり面白いと感じている変化があります。
それが、もともと「睡眠」を専門としていなかった商品・サービス・施設に、睡眠という要素が組み込まれ始めていることです。
『Pokémon Sleep』が「実際に眠る場所」へ
象徴的なのが、『Pokémon Sleep』とNOT A HOTELのコラボレーションです。
2026年9月、北海道・苫小牧市に「Poké Ball-Themed Hotel」が登場しました。
直径3mのモンスターボール型ホテルで、実際に一晩を過ごすことができる企画です。
公式には、人にとっても心地よい眠りとやすらぎを感じられる場所を目指した空間として紹介されています。
僕が面白いと思ったのは、単に「ポケモンのホテルをつくった」ということではありません。
『Pokémon Sleep』というデジタル上の睡眠体験が、建築 × 自然 × 宿泊 × 睡眠と掛け合わされ、「実際にそこで眠る体験」へ広がっていることです。
睡眠そのものが、一つの体験価値になっているんです。
サウナも「ととのった後」まで
ブレインスリープは2026年8月、全国25か所の宿泊付きサウナ施設で「雲上整眠」を実施しました。
サウナで「ととのう」だけではなく、客室にもブレインスリープ ピローを設置。
「ととのった後の眠り」までを一つの体験として設計するという取り組みです。
これも非常に分かりやすい例だと思います。
もともとあったのは、「サウナ」という体験。
そこに睡眠を加えることで、サウナに入る→ ととのう→ 眠る→ 翌朝を迎えるというところまで、体験を延長しています。
新しく「睡眠施設」をゼロからつくらなくても、既にあるサービスに睡眠を掛け合わせることで、新しい価値をつくることができる。
そんな可能性を感じます。
ホテルも「寝具を置く」だけではなくなっている
UMITO 熱海 本邸とISHITAYAのコラボレーションも、興味深い事例です。
期間限定の「ISHITAYAスイート」では、天然素材の寝具を導入するだけではありません。
希望者への睡眠コンサルテーションや、ナイトルーティンとしてハーブティー・ファブリックミストなども用意されています。
つまり、寝具を置くだけではなく、眠るまでの時間も含めて宿泊体験を設計する。
ホテルにとって「眠る」は、以前から当たり前に存在していた行動です。
でも、その当たり前だった「睡眠」そのものを改めて価値として捉え直すことで、ホテルを選ぶ理由の一つにできるんです。
ここにも、大きな可能性があると感じています。
美容業界も「睡眠」を取り込み始めている
さらに面白いのが、美容業界です。
2026年10月に開催される「ビューティーワールド 大阪」では、新たに「ねむり+リカバリー」というゾーンが設けられます。
公式には、美と健康を支える睡眠・休養・リカバリーに特化した新ゾーンとされ、リラクゼーション製品やリカバリーアイテム、インナービューティ関連の商品・サービスなどが集まります。
これも象徴的だと思っています。
「睡眠業界が美容業界に商品を売る」というだけではありません。
美容業界そのものが、自分たちの提供価値の中に「睡眠・休養」を取り込み始めている。という見方もできます。
美容×睡眠。
サウナ×睡眠。
ホテル×睡眠。
エンターテインメント×睡眠。
一見違う業界でも、睡眠を掛け合わせることができるし、既に掛け合わせている業界や企業が出てきているんです。
なぜ「睡眠×○○」が成立するのか
では、なぜ睡眠は色々な業界と掛け合わせられるのでしょうか。
僕は理由の一つが、睡眠がほぼすべての人の日常に存在しているからだと思っています。
ホテルに泊まれば眠る。
サウナに行った日の夜も眠る。
仕事をした日も眠る。
スポーツをした日も眠る。
美容を意識している人も眠る。
旅行をしていても眠る。
つまり睡眠は、特定の業界だけに存在するものではありません。
だからこそ、
「この商品・サービスを利用した人は、その日の夜どう眠るのか?」
「翌朝、どんな状態になってほしいのか?」
「この体験に“回復”を加えられないか?」
と考えることで、様々なサービスと接続できます。
「睡眠サービスをつくる」だけが睡眠ビジネスではない
僕自身、ここは最近かなり考えるようになりました。
これまで睡眠ビジネスというと、
睡眠相談。
睡眠研修。
寝具。
睡眠計測。
睡眠アプリ。
など、「睡眠そのものの商品・サービスをつくる」という発想が中心だったように思います。
もちろん、それらも重要です。
でも今回の事例を見ていると、もう一つの可能性が見えてきます。
それが、既に存在している商品・サービス・施設に「睡眠」というアセットを組み込むことです。
ホテルに睡眠を足す。
サウナに睡眠を足す。
美容に睡眠を足す。
オフィスに休養・回復を足す。
スポーツに睡眠を足す。
街づくりに休養を足す。
そう考えると、睡眠の可能性は一気に広がります。
僕自身も、実際にこの方向へ
そしてこれは、僕自身にとっても他人事ではありません。
現在僕は、酵素足湯とドライヘッドスパを組み合わせた「快眠人間」というサービスに、睡眠の専門家として関わっています。
※快眠人間の詳細はこちら
もともと存在している、酵素風呂・酵素足湯という体験。
そこに、ドライヘッドスパを掛け合わせた新しい体験。
睡眠という視点を加え、施術前後の状態を確認したり、翌日の睡眠について振り返ったり、必要に応じて睡眠について伝えたりする。
これもまさに、既存のサービス × 睡眠という取り組みの一つです。
僕自身も今後、
「睡眠相談をする」
「睡眠研修をする」
だけにとどまらず、企業や施設がすでに持っている価値に、睡眠・休養・回復という視点をどう掛け合わせられるか。
そんな取り組みも増やしていきたいと考えています。
5日間で見えてきたもの
ここまで5日間、様々なニュースや話を取り上げてきました。
振り返ってみると、
DAY1|場所
オフィスを「働くだけの場所」から「回復できる場所」へ。
DAY2|行動
睡眠について「知る」から「行動する」へ。
DAY3|仕組み
研修だけではなく、現状把握・行動変容・環境・支援まで。
DAY4|人
社員だけではなく、経営者自身の睡眠・コンディションも考える。
DAY5|価値
既存の商品・サービスに睡眠を掛け合わせ、新しい体験をつくる。
こうして並べてみると、睡眠はもう「夜、どうすればよく眠れるか」だけの話ではないということが見えてきます。
働く。
休む。
回復する。
遊ぶ。
旅をする。
身体を整える。
そして、また次の日を迎える。
その様々な場面に、「睡眠・休養」という視点を入れることができます。
「睡眠×○○」の可能性を、もっと広げたい
僕自身、これからは「睡眠を良くする方法を伝える」だけではなく、企業や施設、商品・サービスがすでに持っている価値に、睡眠・休養・回復という視点を掛け合わせる。
そんな取り組みを、もっと増やしていきたいと考えています。
「自分たちのサービスと睡眠を掛け合わせたら何ができるだろう?」
「今ある商品に、新しい価値を加えられないだろうか?」
「睡眠や休養をテーマに何かやってみたいけど、まだ具体的には決まっていない」
そんな段階でも大歓迎です。
睡眠を通して、今あるものの可能性をもっと広げてみたい企業・施設・事業者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
「睡眠×○○」で何ができるのか、一緒に考えるところから始めましょう。
睡眠は人生への投資です。
これからは、睡眠そのものを提供するだけではなく、既にある価値に「睡眠」を掛け合わせる。
そんな形の睡眠ビジネスが、さらに増えていくのではないでしょうか。
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かわばたウェルネススリープ
大阪府
電話番号:080-1565-8831
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