健康経営を考える上で、経営者自身の「睡眠」を忘れていませんか?
2026/10/03
【企業・社会×睡眠を考える5日間|DAY4】
この5日間、「企業や社会の中で、睡眠・休養の扱われ方がどう変わってきているのか」をテーマに、最近のニュースや企業事例から考えています。
DAY1では「場所」。
オフィスに「回復」という役割を持たせる動き。
DAY2では「行動」。
睡眠について知るだけでなく、実際の行動変容まで考えること。
DAY3では「仕組み」。
現状把握、研修、行動変容、環境整備、必要に応じた医療との接続など、企業ができる睡眠施策。
などについて取り上げました。
ここまでの3日間は、どちらかというと、「企業が社員の睡眠に対して何ができるのか?」という視点でした。
でも今日は、少し視点を変えてみたいと思います。
社員の健康を考えている、経営者自身はちゃんと眠れているでしょうか?
経営者の約8割が「睡眠に悩み」
このテーマについて考えるキッカケになったのが、2026年9月に発表された、経営者515名を対象とした睡眠に関する調査です。
この調査では、79.1%が何らかの睡眠の悩みを抱えていると回答しています。
もちろん、民間企業による一つのアンケート調査なので、この数字だけで「経営者の8割が睡眠不足」と一般化することはできません。
それでも、「経営者の睡眠」というテーマを考える一つのキッカケになる数字だと思いました。
「忙しいから寝られない」は経営者ほど起こりやすい?
経営者は、仕事が終わる時間を決めにくい立場でもあります。
社員が帰ったあとに仕事をする。
夜にメールを確認する。
翌日のことを考える。
売上や資金繰りについて考える。
人のことを考える。
会社の将来を考える。
布団に入ってからも、頭の中では仕事が続いている。
そんな方も、いるのではないでしょうか。
そして忙しくなればなるほど、「時間が足りないなら、睡眠を削ればいい」となりやすいです。
僕自身も、過去に仕事などの時間を確保するために睡眠を削り、1日2〜3時間ほどしか眠っていない時期がありました。
起きている時間は、確かに増えました。でも、
頭が回らない。
集中できない。
判断に時間がかかる。
身体もつらい。
結果として、「起きている時間が増えた=使える時間が増えた」ではありませんでした。
※参照ブログはこちら
経営者の仕事ほど「判断」が多い
経営者の仕事は、単純に作業量だけで測れるものではありません。
採用するか。
投資するか。
撤退するか。
誰に任せるか。
どの案件を受けるか。
どこに時間を使うか。
毎日のように、大小さまざまな判断をしています。
だからこそ、「何時間働いたか」だけでなく、「どんな状態で判断しているか」という視点も必要だと思っています。
睡眠不足は、注意力や認知機能などに影響することが知られています。
だから、睡眠を削って仕事の時間を1時間増やしたとしても、その結果、残りの時間の集中力や判断力が落ちているのであれば、本当に「時間を増やせた」と言えるのか。
ここは、僕自身の過去の経験からも強く感じています。
社員には「健康に働いてほしい」。では、自分は?
企業では、
「社員の健康を大切にしよう」
「働きやすい会社をつくろう」
「健康経営に取り組もう」
という動きが広がっています。
これは、とても大切なことです。
でも、
社員には健康診断を受けてもらう。
運動を促す。
睡眠について学んでもらう。
休暇取得を促す。
一方で経営者自身は、毎日深夜まで働いている。
もしそうだとしたら、少し立ち止まって考えてもいいかもしれません。
健康経営は、社員だけの健康を考えるものではありません。
会社を動かしている人自身が、長く良い状態で働き続けられることも重要です。
「寝る時間」ではなく「経営するための時間」
睡眠を、「仕事をしていない時間」と考えると、忙しいほど削りたくなります。
でも、
「明日の判断力をつくる時間」
「身体を回復させる時間」
「翌日の仕事に備える時間」
と考えると、少し見え方が変わります。
これは、経営者だけではありません。
管理職。
個人事業主。
フリーランス。
スポーツ選手。
そして、毎日忙しく働く人。
誰にとっても同じです。
睡眠時間を確保することは、起きている時間を減らすことではなく、起きている時間をどう使うかを考えることでもあります。
「何時間寝ればいい?」だけではない
もちろん、「経営者は必ず○時間寝るべき」という単純な話でもありません。
必要な睡眠時間には個人差がありますし、生活環境も違います。
だからこそ、何時間眠ったかだけではなく、
朝起きたときに疲労感が強く残っていないか。
日中に強い眠気がないか。
集中できているか。
判断するときに頭が回っているか。
休日に極端な寝だめをしていないか。
起きている時間の自分の状態を見ること。
ここも大切だと思っています。
健康経営を「経営者自身」から考えてみる
ここまで3日間、企業が社員のためにできる睡眠施策について考えてきました。
でもDAY4で伝えたいのは、睡眠施策を考える側の人自身もその対象に入れてほしいということです。
社員の睡眠を考える。
働く環境を整える。
休みやすい仕組みをつくる。
それと同時に、「自分自身はちゃんと回復できているだろうか?」と考えてみる。
会社を長く続けるためにも、経営者自身が長く働き続けられる状態をつくることは、大切な経営課題の一つではないでしょうか。
「場所」「行動」「仕組み」、そして「人」
5日間のシリーズも、4日目になりました。
DAY1では、場所を変える。
DAY2では、行動を変える。
DAY3では、仕組みをつくる。
そしてDAY4では、誰のための睡眠・休養なのかを考える。
社員だけではなく、経営者自身も含めて、働く人すべてがどうすればより良い状態で過ごせるのか。
そこまで考えることが、これからの企業における睡眠・休養のあり方なのかもしれません。
そして明日は、いよいよ最終日のDAY5です。
ここまで「企業の中」で睡眠を考えてきましたが、最後はもう少し外へ視点を広げます。
ホテル
サウナ
美容
医療
自治体
オフィス
最近、睡眠とは直接関係なかった様々な業界が、自分たちの商品やサービスに「睡眠」を取り入れ始めています。
なぜ今、これだけ「睡眠×○○」が増えているのでしょうか。
DAY5では、「なぜ今、『睡眠』を取り入れる企業が増えている?異業種との掛け合わせから考える睡眠の可能性」をテーマに、この5日間を締めくくりたいと思います。
睡眠は、人生への投資です。
社員のためだけではなく、会社を動かす自分自身のためにも。
一度、自分の睡眠・休養について考えてみてはいかがでしょうか。
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大阪府
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