睡眠を削れば、使える時間は本当に増えるのか?
2026/08/28
先日、同級生と話をしていた時、こんな話になりました。
仕事もプライベートもバタバタしていて、今までと同じ時間の使い方ではやりたいことが終わらない。
そこで、「良くないとは分かっていたけど、睡眠時間を削って作業することにした」そうです。
確かに、睡眠時間を1時間削れば、作業できる時間は1時間増えます。
ところが、実際にやってみると、「作業時間は増えたけど、昼間のパフォーマンスが落ちて、結局トータルで見たら何も変わらなかった」そうです。
そして最後に、「普通に寝た方が良かったわ」と言っていました。
睡眠の仕事をしている私にとって、この言葉はとても印象に残りました。
睡眠を削れば「時間」は増える
1日は、誰しもが24時間しかありません。
仕事が忙しい。
家事もしないといけない。
勉強したい。
副業もしたい。
自分の時間も欲しい。
そんな時、一番削りやすいのが睡眠なのかもしれません。
例えば、普段7時間寝ている人が6時間にすれば、単純計算では1日1時間増えます。
1週間なら7時間です。
こう考えると、「睡眠を少し削れば、その分色々できる」と思ってしまうのも分かります。
ただ、ここで考えたいのが、増えた1時間だけを見るのではなく残りの時間に何が起きるのか。ということです。
1時間増えても、残りの時間の質が落ちたら?
睡眠不足になると、日中の眠気だけではなく、注意力や判断力、認知機能などにも影響することが知られています。
つまり、
1時間長く作業できた。
でも翌日は、
集中できない。
いつもより仕事に時間がかかる。
ミスが増える。
考えがまとまらない。
午後になると眠くて進まない。
そんな状態になれば、せっかく作った1時間を別のところで失っている可能性があります。
今回話していた同級生も、まさにこれでした。
作業時間は増えた。でも、パフォーマンスが落ちた。
その結果、「トータルで考えたら、別に得してなかった」と感じたそうです。
大切なのは「何時間使えるか」ではなく「その時間で何ができるか」
私は、ここがすごく大切だと思っています。
時間だけで考えれば、睡眠は「何もしていない時間」に見えるかもしれません。
でも、睡眠は翌日の自分を整える時間でもあります。
だから、活動時間を増やすために睡眠を削るという考え方だけではなく、活動している時間の質を高めるために睡眠を確保するという考え方も持ってほしいと思っています。
例えば、
8時間作業できるけど、集中力が60%の日。
7時間しか作業できないけど、集中力が90%の日。
単純に、「作業時間が長い方が成果が出る」とは限りません。
仕事では特に、時間 × パフォーマンスで考える必要があります。
忙しいときほど、睡眠を削りたくなる
もちろん、「だったら毎日しっかり寝ましょう」だけで解決できるほど簡単ではありません。
忙しいから睡眠を削っているわけです。
やることが終わらない。
締め切りがある。
仕事もプライベートも大切。
そんな状況で、「睡眠は大切だから7〜8時間寝てください」と言われても、「それができたら困ってないよ」となりますよね。
だからこそ必要なのは、睡眠を削る前に今の時間の使い方を見直すことだと思います。
本当に今日やる必要があるのか。
誰かに任せられないのか。
完璧にやろうとしすぎていないか。
なんとなく使っている時間はないか。
前回のブログでも「余白をつくる」という話を書きましたが、ここにも繋がります。
睡眠時間を削って無理やり時間を生み出す前に、他のところに余白をつくれないか考えてみる。
それでも、一時的に睡眠を削らなければならない日はあると思います。
大切なのは、それを当たり前の時間の作り方にしないことです。
睡眠は「時間を奪うもの」ではない
今回、同級生の話を聞いて改めて感じました。
睡眠を削ると、確かに活動できる時間そのものは増えます。
でも、時間が増えることと、できることが増えることは同じではありません。
むしろ、睡眠をしっかり取ることで、
頭が働く。
判断が早くなる。
集中できる。
効率よく仕事を終えられる。
その結果として、使える時間が増えることもあります。
「時間が足りないから、今日は睡眠を削ろう」
そう思ったときこそ、一度考えてみてください。
その1時間、本当に睡眠から借りるのが一番得でしょうか?
睡眠を削って時間を増やすより、しっかり眠って起きている時間の質を高める。
今回の同級生の「結局、寝た方が良かった」という一言は、睡眠と時間の関係をすごくシンプルに表しているように感じました。
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